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会長挨拶

宮田秀明 会長
特定非営利活動法人Ecolink21環境国際総合機構
会長 宮田秀明(みやた・ひであき)

摂南大学薬学部薬学科名誉教授。専門は環境科学、食品衛生学、公衆衛生学、環境影響評価・環境政策 、放射線・化学物質影響科学 、医療社会学 。


20世紀後半から始まった急激な文明社会の発展により、先進国をはじめ多くの発展途上国でも大量生産・大量消費による使い捨て文化が地球規模で拡散しています。さらに、73億人を超える人口の急増も加わり、現在、大量廃棄物の処理、地球資源の枯渇、食料の不足、環境の悪化など、克服すべき課題が山積しています。特に、環境問題については地球規模に発展し、地球温暖化、砂漠化、オゾンホールおよび環境汚染が急速に進行し、深刻な状況に至っています。このままの状態が続けば、近い将来に私たちの子孫が生存不可能になるとも推測されています。正に、21世紀は、環境問題解決の世紀ともいわれています。

幸いにも、2000年に「循環型社会基本法」が制定され、これを契機として、廃棄物を資源とみなし、それを再資源化する法整備が行われました。
しかし、廃棄物の再資源化は、当初、想定されていたよりも困難な問題があることが指摘されています。例えば、生ごみの堆肥化では過剰な塩化ナトリウム含有による塩害、ごみの固形燃料化では固形物故の取り扱いの困難さと焼却灰の排出、廃プラスチックは種々の不純物を含有する故に、全てのケミカルリサイクル化やマテリアルリサイクル化が困難であることなどがあります。

一方、学問的な専門分野は縦割りであり、横断する交流が極めてすくない。そのため、各専門分野の研究発表の場である学会間においても、一つの事象に対して基準、方法、判断などが大きく異なることも散見される。

廃棄物の性状的・成分的な多様性を考えると、その適正かつ効率的な再資源化の実行のためには複合的な学問分野の知見が必要であります。さらに、専門分野の縦割り交流を考慮すると、広範囲な専門分野の多様な人材を横断的に結集し、その得意分野の知識をリンクさせることが不可欠であります。このことは、これまでの負の遺産処理をはじめ、環境問題、食糧問題、エネルギー問題、資源枯渇問題などにも共通して言及できます。

Ecolink21は、上記の主旨をモットーとして、広範な知識と智慧を持ったネットワークを形成し、循環型社会形成のための技術開発研究、環境新規事業の育成と雇用促進、政策提言等を展開など、リアリティーのある環境保全活動や 国際協力活動を積極的に推進する目的として設立されたものであり、正に、今世紀の循環型社会構築に大きく貢献できる特定非営利活動法人と自負しております。

本法人は、現在、環境・資源科学研究所と環境政策研究所の2つの分科会を設け、技術開発や政策提言等に積極的に活動しています。また、その時点でクローズアップされている問題を取り上げ、新知見、問題点、解決策、政策提言などついて、社会的貢献の一助となる実効性の高い講演会を開催するとともに、Ecolink 21ニュースを発行し、講演会や活動を紙面とメディアを通して普及活動に努めています。また、環境福祉学会や環境放射能除染学会ともコラボレートし、協賛を通して両学会の発展に寄与しています。

Ecolink21は設立16周年を契機として、循環型社会構築に向けてグリーンイノベーション、ライフイノベーションおよびオープンイノベーションの一層の促進を図り、社会貢献に尽力する所存です。これまで以上にご支援、ご鞭撻、ご協力の程、宜しくお願いし申し上げます。