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2016年新春講演会及び新年会報告

1月21日(木)『NPO法人環境国際総合機構 講演会及び新年会』を開催いたしました!
ご来賓・顧問・理事・監事の先生方にご臨席を賜り、終始なごやかな分陰気でした。

今年の新年会は、第一部は《講演会》で、宮田会長の開会挨拶の後、坂口力先生・千野俊猛先生にご講演をしていただきました。

講演Ⅰ

講師:坂口 力 先生 初代厚生労働大臣
演題:「医療の発展と環境問題」

講演概要

我が国では、高齢者の増大と先進医療技術の向上により、医療費が増大し医療財政が限界に達しています。2012年での医療費は35.1兆円ですが、2015年には1.5倍の54兆円になると予想され、GDP成長予想の1.3倍(2012年と2015年に比)より、かなりの高額となりそうです。これまでの医薬品市場に関しても、輸入額のみが1.2兆円(2004年)から3兆円(2013年)に増加しますが、輸出額は2004年から2014年に至るまでほぼ1000億円と変化しておりません。国内の薬品市場は、外国産に席巻されている状況です。これからの医療費・医療財政をどうするか?これまで、政治家も経済学者も、「すべての人が黙して語らず」で誰一人として解決方法を提案しておりません。この重要問題に対して、医師でもありコンピュータ研究者の斎藤元章氏が、著書「エクサスケールの衝撃」で、初めて「医療革命が起こる」と宣言をしました。現在のコンピュータの処理速度はギガ(10の9乗)ですが、今後エクサ(10の18乗)レベルの処理速度となれば、病気の診断が極めて迅速になります。医師がコンピュータにデータを入力するだけで、患者に最適な治療方法、投薬が提示され、症状に必要な最低限の検査項目と診断結果が明示されるというものです。無駄な投薬、治療がカットされ、これまでの医療費が大きく減少し、省エネとなります。大病院はコンピュータに依存し、電力を工場並みに使用する施設となるでしょう。医療は外科の一部と産科以外は、コンピュータとロボットが行うことになり、医師の仕事は様変わりします。今後の医療経営は、コンピュータ、ロボットの使い方と電力消費に左右され、環境・エネルギーとの関係は密接となると思います。

講演Ⅱ

講師:千野 俊猛 先生 電気通信大学 特任教授
演題:「環境・エネルギー・資源の制約は突破できる!」

講演概要

20世紀では、環境・エネルギー・資源の限界が明確になる一方で、瞬時の大量情報処理が可能となり、情報の氾濫により混乱の招来をも危惧する時代でした。欧米、中国、日本を含めてグローバルな超高齢化社会が進行していることも明らかとなりました。これらの課題、難題を、我が国がどのようにしてブレイクスルーするか?考えてみたいと思います。まず、35年先の2050年では、エネルギーはおそらく自給できると予測できます。それは、現在の技術力からのイノベーション創出により、エネルギー効率が3倍あがり、消費量は6分の1に減少するでしょう。また、現在の再生エネルギーの利用増加が続けば、35年後はおよそ2倍となり、化石エネルギー利用は7割減となります。ヨルダンサンダースも、著書「今後40年のグローバル予測」の中で、このままの経済成長が持続しても、イノベーションによるエネルギー消費量は減少することを説いています。資源の確保においても、輸入に頼るのではなく、国内に飽和している種々の廃棄物「都市鉱山」から十分得られると考えます。我が国が、100年余り蓄積してきた鉄・非鉄、セメントビル、自動車、電気機器を回収・再生すれば、新資源開発をしなくても、工業・家庭製品は作ることは可能です。都市鉱山からの回収・再生プロセスを自動化、ロボット化することで、節約・効率アップになると思います。実際、大手自動車会社・トヨタでは、「クルマからクルマを作る」として、「都市鉱山」からハイエンド部材回収に着手しています。現在は、18世紀から数えて4回目の第4次産業革命の時代といわれており、多くの興味深いパラダイムシフトが起こることが期待されます。

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第二部は《新年会》は花澤理事長の挨拶の後、乾杯の音頭は、塩澤陽一郎様(当機構副理事長)その後、奥村明雄様(日本環境衛生センター会長)の挨拶、続きまして、小沢純一様(前大成建設理事)、その後お忙しい中かけつけていただきました、田中和徳先生(自由民主党国際局長)にご来賓の挨拶をいただきました。

その後食事・会談と続き自己紹介、田邉敏憲(当機構副理事長)の経済と環境問題の展望についてお話をしていただき、中締めを、塚本修(当機構顧問)の三本締めで盛会に終了しました。ありがとうございました。