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ポンガミア-BDF原料として有望な非可食性油脂植物

9. BDF生産コスト

BDFの製造工程では、種子からの油脂分離で抽出効率の高い溶媒抽出法を、またFAME製造では遊離酸を含む原料油でもエステル交換が可能な双機能触媒を用いた固体触媒法を採用する。FAMEとグリセリンの分離が容易で、アルカリを含まない高純度グリセリンが相分離され、またエステル交換時の平衡の制約も最小化できる。メタノールは外部購入する。NEDOの支援を受けてダイキアクシス社が開発した双機能触媒とそれを用いたプロセスを図表9.1に、その特性を図表9.2に示す。

現在主流のFAME製造法はNaOMe(MeOH溶液)を触媒とするもので、原料植物油中の遊離酸と反応、長鎖脂肪酸Na塩(界面活性剤)を形成する結果、生成物のFAMEとグリセリンの分離が困難になるという問題がある。固体触媒法ではこの問題は発生しない。

図表9.1 固体触媒法BDF(FAME)製造プロセスの例

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出典:ダイキアクシス社資料

図表9.2 固体触媒法BDF(FAME)製造プロセスの特徴

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出典:ダイキアクシス社資料 WO2013/137286

ダイキアクシス社は触媒の劣化試験を行っており、活性低下見合いの反応温度制御が必要であると報告しているが、2,200時間の加速劣化試験結果から、長期の安定操業が可能であると結論している。

図表9.3 BDF製造原価の内訳

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図表9.3に示すBDFの製造原価内訳では、変動費(原料費)の割合が高いが、製造原価は石油系軽油に比較して低く、事業性が期待できる。なお、利益率は10%と仮定して図示する。