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創立15周年ご挨拶 循環型社会構築に向けたエコリンク21の役割と活動

2015年04月30日

NPO法人Ecolink21環境国際総合機構
会長 宮田秀明

20世紀後半から始まった文明社会の急速な発展により、先進国をはじめ多くの発展途上国でも大量生産・大量消費による使い捨て文化が地球規模で拡散しています。さらに、72億人を超える人口の急増も加わり、現在、大量廃棄物の処理、地球資源の枯渇、食料の不足、環境の悪化など、克服すべき課題が山積しています。

特に、環境問題は地球規模に発展し、地球温暖化、砂漠化、オゾンホールおよび環境汚染が急速に進行し、深刻な状況に至っています。このままの状態が続けば、近い将来に私たちの子孫が生存困難になるとも推測されています。正に、21世紀は、環境問題解決の世紀ともいわれています。

幸いにも、1999年に「ダイオキシン類対策特別措置法」および2000年に「循環型社会基本法」が制定され、これを契機として、廃棄物を資源とみなし、それを再資源化する法整備が行われました。

しかし、廃棄物の再資源化は、当初、想定されていたよりも困難な問題点があることが判明してきました。例えば、生ごみの堆肥化では過剰な塩化ナトリウム含有による塩害、ごみの固形燃料化では固形物故の取り扱いの困難さと焼却灰の排出、廃プラスチックは多種類のプラスチックの混在と不純物の含有のため、全てをケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルすることが困難なことが指摘されています。

一方、学術的な専門分野においては縦割社会であり、横断的な交流が極めて少ないのが現状です。その結果として、各専門分野の研究発表の場である学会間の交流が少ないため、一つの事象に対する判断が大きく異なることも散見されます。例えば、モノクロロ酢酸をはじめとする脂肪酸の塩素化反応物に関する発見・検出、リスク評価および生成機構については、紙パルプ関連学会、上水・下水道関連学会、食品関連学会との間に数十年の学問的進展差があります。

廃棄物の性状的・成分的な多様性を考えますと、その適正かつ効率的な再資源化の実行のためには総合的な学問分野の知見が必要であります。さらに、専門分野の縦割り交流を考慮しますと、広範囲な専門分野の多様な人材を横断的に結集し、その得意分野の知識をリンクさせる必要があります。このことは、地球温暖化をはじめとする環境問題、エネルギー問題および資源枯渇化問題の対策、また、東日本大震災に伴う放射能汚染問題の対策などにも共通して言及できます。

エコリンク21は、上記の主旨をモットーとして、広範な知識と智慧を持ったネットワークを形成し、循環型社会形成のための技術開発研究、環境新規事業の育成と雇用促進、政策提言等を展開など、リアリティーのある環境保全活動や 国際協力活動を積極的に推進する目的として設立されたものであり、正に、今世紀の循環型社会構築に大きく貢献できるNPO法人として自負しています。

本法人は本年創立15周年を迎えます。現在、環境・資源科学研究所、環境政策研究所、環境特定化学物質研究会および環境リスクマネジメント研究会の分科会を設け、技術開発や政策提言等に積極的に活動しています。また、その時点でクローズアップされている問題を取り上げ、社会貢献の一助となる新知見、問題点、解決策、政策提言などを含めた実効性の高い講演会を開催するとともに、「エコリンク21ニュース」を発行し、エコリンク21の活動を紙面とメディアと通して普及に努めています。さらに、環境福祉学会や環境放射能除染学会ともコラボレートし、協賛活動を通して両学会の発展に貢献しています。

末筆になりましたが、エコリンク21は創立15周年を契機として、循環型社会構築を促進する環境や再資源化に関するイノベーションや企業との連携を促進するオープンイノベーションおよび情報発信を積極的に図り、社会貢献に尽力する所存であります。これまで以上にご支援、ご鞭撻、ご協力の程、宜しくお願いし申し上げます。