1. TOP
  2. Ecolink21
  3. 環境国際総合機構 講演会&賀詞交換会 報告

環境国際総合機構 講演会&賀詞交換会 報告

当機構は、2011年の「新年講演会&賀詞交換会」を銀座ブロッサム(東京都中央区)で開催いたしました。 お陰さまで盛大に開催することができました

■ 第一部 -特別講演-

「 環境技術の研究開発と市場創造 」
垰田 博史 氏(前産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門/環境セラミックス研究グループ長・元光触媒製品技術協議会/会長・(株)エコプライズ 取締役CTO)

第一部 -特別講演-

垰田氏:光を吸収してエネルギーの高い状態となり、エネルギーを反応物質に与えて化学反応を起こさせるという光触媒の特徴を説明。光触媒として最もよく使用されている酸化チタンの抗菌作用などについても解説し、光触媒機能性ガラスウェア、光触媒透水ブロック、光触媒クリーニング剤を用いた外壁の洗浄、歯を白くする歯牙漂白剤などの応用例を、写真を使いながら紹介しました。 さらに、光触媒無機コーティング剤を利用して、アスベストを処理できることも説明。 シリカ系の液体をアスベストに含浸させることにより、アスベストと反応させて固化・硬化。これによりアスベストが建物や建材から取り除きやすくなり、これを低温熱成することで無害化される。通常アスベストは1000℃近くに加熱しないと無害化されないが、このアスベスト処理剤は700~800℃という低温加熱での無害化処理が可能であり、これによりアスベストを低コストかつ省エネルギーでリサイクルすることができる。 最後に「光触媒技術はいろいろな応用が可能で、実際に使えるものをつくるためには、いろいろなアイデアが必要。そういったアイデアで実際に使えるものをつくると、世界中に広がるので、大きなビッグビジネスになる。みなさんも一緒に開発していただければと思う」と述べ、世界の環境改善と人類の福祉に貢献できるとともに、わが国の産業の発展に貢献できる光触媒技術への期待を述べました。

第一部 -特別講演-2

■ 第二部 - 鼎談 -

コーディネーター :田邉 敏憲氏(元日本銀行長崎支店/支店長・環境政策研究所/所長)
鼎談者 :千野 俊猛氏(日刊工業新聞社/相談役)
鼎談者 :塚本 修 氏(前経済産業省/地域経済産業審議官・東京理科大/特命教授)
オブザーバー :宮田 秀明氏(摂南大学/学長付客員教授・大阪工業大学/客員教授・環境国際総合機構/会長)

田邉氏:環境産業とリンクした農林水産業を提案。これに工業の力で農業の生産性を上げるべきと訴えました。そして重要なポイントは「日本の工業力を活かす、新しい工業用の原材料をつくる産業にする。足らないところはASEANと組む。だからTPP(環太平洋パートナーシップ協定)は必要」と述べ、今から大チャンスがくると強調しました。

塚本氏:「日本の実力はまだまだである」「総動員で海外のマーケットに出ていくべきだ」と訴えました。そのためには「自らが変革を求められている」と強調しました。

「環境産業は横断的な切り口であり、すべての産業に共通する。みなさんのウィングをさらに広げ、感性を高めて、智慧をだしてがんばってもらいたい」と提言しました。「それをやろうとする時、情報が極めて大事。エコリンク21のような組織力を最大に活用する時期がきている」と述べました。

千野氏:付加価値のある製品をつくってアジア諸国と対抗するといっても「ベーシックなモノをつくらないで不可価値はできない」とし、ベーシックなものは日本に残して作りかたを変えるべきと提案。 そして環境技術、省エネ技術、安全技術こそが日本の付加価値になると強調しました。

加えて塚本氏と千野氏は、マグネシウムの製品化など、大学と地方の企業が連携した最先端の技術開発や成功例などを紹介しました。

会場からの質疑や宮田会長のコメントもあり、今回の講演会は、中小企業の方々にピンチをチャンスに変える「新成長戦略」を提案し、不安の時代に、確かな未来の展望と経営方針の確信を得る、絶好の機会になったと確信しております。

中小企業が活力得るためのヒントとなる有意義な鼎談となりました。

第二部 - 鼎談 -

18時からの賀詞交換会は炭谷元環境省事務次官に、新年のご挨拶と乾杯の音頭のご発声をいただきました。

第一部 -特別講演-2
第一部 -特別講演-2

左より
二見  宣 氏 (日本・安全保障危機管理学会 理事長)
塩澤  陽一郎 氏 (新日石不動産株式会社 顧問)
大井  滋 氏 (JX日鉱日石金属株式会社 執行役員 環境リサイクル事業本部長)
望月  光政 氏 (日本物流不動産評価機構 推進協議会 委員長/有限責任事業組合 代表理事)
神本  正行 氏 (弘前大学/教授・北日本新エネルギー研究所長)
有村  隆志 氏 (産業技術総合研究所 ナノシステム研究部門 主任研究員)