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緊急!アスベストセミナー報告

3月28日(火)午前11時より午後17時45分まで開催いたしました。
「緊急!アスベストセミナー」には、ご多忙にもかかわらず多数のご参加を頂きまして誠に有難うございました。

  • 日時 : 平成18年3月28日(火) 11:00~17:45
  • 会場 : 弘済会館4F「萩」(東京都千代田区麹町5-1 TEL:03-5276-0333)
  • 主催 : 環境新聞社
  • 共催 : NPO法人環境国際総合機構
  • 定員 : 150名
  • 料金 : 10,000円
プログラム
11:00~12:00 廃棄物処理法の改正内容について
環境省 廃棄物・リサイクル対策部 産業廃棄物課 課長補佐 葛西 聡
12:00~13:00 ≪昼食休憩≫
13:00~14:00 大気汚染防止法の改正内容について
環境省水・大気環境局 大気環境課長 松井 佳巳
14:00~15:30 アスベストの測定・分析について
日本作業環境測定協会 調査研究部 部長 小西 淑人
15:45~16:45 アスベストの昨日・今日・明日
三協興産株式会社 取締役ソリューション事業部事業部長一級建築士 大山 正一
16:45~17:45 アスベスト溶融処理技術について
東北大学東北アジア研究センターフェロー・工学博士 渡邊 之

活動内容

廃棄物処理法の改正内容について

葛西 聡 (環境省廃棄物・リサイクル対策部 産業廃棄物課課長補佐)
環境省は廃棄物処理法を改正し、アスベスト廃棄物の無害化処理認定制度を創設する。
アスベスト廃棄物の処理ルートは現時点では確保されていると思われるが、周辺住民への配慮等から処理の受入れを中止しているケースなどもある。
このような状況下では、将来アスベスト廃棄物の行き場所がなくなってしまう懸念がある。
それが、不適正処理に繋がりかねない。
それ故に、大量に発生が予想されるアスベスト廃棄物の処理ルートを確保する必要があり、高度な無害化技術を環境大臣が認定する制度を設ける。

大気汚染防止法の改正内容について

松井佳巳 (環境省水・大気環境局 大気環境課長)
「大気汚染防止法」の改正政令・施行令を3月1日に施行し、解体・改修作業時の飛散防止措置の対象建築物の規模要件を撤廃するなどした。
更に、2月には「改正大気汚染防止法」が成立し、プラント等の工作物を規制対象に追加した。
又、現行法では対象としていない非飛散性アスベスト含有建材については、一般住宅も含めて巾広く使用されているので、対象に含めると「過剰規制」になる恐れと、暴露リスクも低いので対象とはしていない。
作業についてはマニュアルに基づき適切に行っていただくよう対応していく。

アスベストの測定・分析について

小西淑人 (日本作業環境測定協会 調査研究部部長)
アスベストの濃度測定で、測定環境で形態観察により総繊維数をカウントする方法が一般的には用いられてきた。
しかし、繊維数すべてがアスベストでは無く矛盾が生じている。
濃度基準が厳格化している現状を考慮すると、今後、アスベストだけを特定できる手法を導入する必要があった。
分散対物レンズが市販されたことにより、アスベスト繊維だけを特定できる分散染色法が使用可能になった。
一方で、アスベスト含有建材については、アスベストの定義自体が不明確で、国際的な統一規格も無い。
計測者は健康障害対策を含め、きちんとした管理を心がける必要がある。

アスベストの処理の昨日・今日・明日

大山正一 (三協興産株式会社 取締役ソリューション事業部事業部長)
アスベスト解体工事は2010年~2040年にピークになると思われる。
この様な状況下で、アスベスト問題に対する不安を解消して行かなければならないし、中間処理施設のパンクや最終処分場の問題が発生してくるだろう。
非飛散性のものは通常の産業廃棄物として処理できることになっているが、「社会の目」が厳しくなり、実際は、処理出来ずに困っている業者もおり、将来的には不法投棄をする不良業者も出て来るものと考えられる。
当然、罰則の強化が必要となり、今国会にて法律として施行されるものと思われる。

アスベスト溶融処理技術について

渡邊 之 (東北大学東北アジア研究センターフェロー・工学博士)
アスベスト廃棄物を安全で円滑に処理する高温溶融処理技術の開発が急務である。
東北大学で開発した高温溶融炉がアスベスト廃棄物の溶融処理に適用できることが分った。
高温で有機物を熱分解すると共に廃棄物中に含まれる金属やガラス類を溶融させるため、炉内温度を1500℃以上に設定した高温空気燃焼炉である。
この設備で実証実験を実施するため、産官学共同プロジェクトを立ち上げたい。
データを集積蓄積して、経済性評価、処理コスト試算を実施すれば、事業性評価に繋がり、溶融炉が具備すべき設備仕様も判明する。